初めての一人暮らし ④衣食住の前の「金」
ノーファイトです。
お題「初めての一人ぐらし」の最後に衣食住の前提である「金」のことを書きます。
一人生活を始めて少し落ち着いてから、まずしなければならないことはアルバイト探しでした。
中華料理屋でアルバイト
当時はアルバイトニュースなどはなかったので、下宿近くを歩き回って、店頭に貼ってある募集広告をチェックしました。そして、とりあえずここでいいかなという店に飛び込んで、いきなり面接を受けるシステムでした。
最初に始めたのは、学生相手の中華料理屋での皿洗いです。個人経営店でした。下宿から歩いて数分のところにありました。
夕方に入って、深夜3時頃までの勤務でした。
これはきつかったです。
翌日午前中の授業に行くのが大変だったからです。とくに語学の授業は毎回出席がとられていたので、行かないわけにはいきません。若かったとはいえ、体力的に厳しかったです。
なので、2ヶ月くらいしか続かなかったと思います。
家庭教師のアルバイト
より効率的なアルバイトを求めて、あれこれ探し、結局、家庭教師を派遣する会社に登録することにしました。受験勉強を終えたばかりでしたので、何とかなると思ったのです。
最初の家庭教師先は一週間もかからず決まりました。ごく普通のサラリーマンのお宅でした。自転車で行ける距離だったのもありがたかったです。
欲を出してもう一つしたいと申し出たところ、これもまた割とすぐに決まりました。それがなんと、開業医のお宅でした。
これは金銭的な意味だけでなく、実に美味しかったです。さすがお金持ち、帰るときにはあれこれお土産を、主に高級な食べ物をいただけたからです。
それから大学を卒業するまで、家庭教師のアルバイトを続け、何とか食いつなぎました。書き忘れていましたが、実家からの仕送りは家賃分だけという約束だったのです。
麻雀三昧
こうして夏休みに入る頃には生活の経済的基盤は整いました。
ところが夏休み入った頃から、遊びを覚えていきました。
当時は下宿している学生が、夏休みだからといって長期間、実家に帰るようなことはありませんでした。親離れができていないと思われるのは恥ずかしいという感覚があったのです。
ですので、授業のない夏休み、少しずつできはじめていた友人とよく遊びました。当時の活発でない男子学生の遊びといえば、麻雀、これ以外にありませんでした。
麻雀を覚えたばかりの私でしたので、知人たちから、アルバイト代を巻き上げられたものです。その後、少しずつ強くなり、大学卒業後は、会社の同僚などから巻き上げる側になれました。
おわりに
お題「初めての一人暮らし」、調子に乗って4回も連載してしまいました。書いているうちに、いろいろ思い出してしまったのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。