【英会話】海外旅行で困らないように勉強してます。"What do you do? "って何?
ノーファイトです。
その昔、"What do you do ?" の 日本語訳は「あなたの職業は何ですか?」と習いました。
What do you do ?のなかに「職業」に関連する単語が入ってないのに、どうして?と思いながらも、結局は丸暗記をしたものです。"Good Moning"=「おはよう」に対するのと同じ対応です。
ですが、ある教材で「現在形とは何か」を学んで、ようやく謎が解けました。
- 過去形は過去のことだが、現在形は現在のことではない。
- 文法書で確かめてみる。
- ネイティブの頭の中の「現在形」
- What do you do?
- What do you do in your free time?
- おわりに
過去形は過去のことだが、現在形は現在のことではない。
少し遠回りになりますが、最初は日本語で考えてみます。
①過去形「僕は同級生の女性に告白した」
②現在形「僕は同級生の女性に告白する」
この二つの文章を比較して、そのニュアンスを考えてみます。
①は、僕は同級生のある女性に「過去に告白した」という、とてもわかりやすい過去の事実です。
問題は現在形の②です。
「僕は同級生の女性に告白する」って、どういう意味でしょう?
僕は同級生の女性に「現在、告白する」という現在の事実じゃないありません。
そうではなく、僕は同級生の女性に「いつも告白する」、つまり、もう癖みたいに、とにかく同級生の女性に告白してしまう、そういうイメージになりませんか。かなりチャラい男です(笑)。
念のために、もう一組。
①過去形 私はバスに乗った。
②現在形 私はバスに乗る。
①は過去の事実、②は現在の事実ではないということ、なんとなくわかりますよね。
日本語でも、現在形は現在の事実を言っているわけではないこと、わかりますよね。
文法書で確かめてみる。
英語も同じのようです。
昔、英文法の時間に「現在形の用法」ということで、次のようなことを覚えさせられました。
①習慣 I go to school. 私は学校に通ってます。
②普遍の真理 The sun rises in the east. 太陽は東からのぼる。
③確定した未来 The train arrives at nine. その電車は9時に着きます。
確認ですが、どの英文も現在のことを言っていません。
①いま学校に向かっているのではなく、自分は毎日学校に通っていると言ってます。
②夜の夜中に、太陽は東から昇ると言うことはありえます。
③朝の6時に、その電車は9時に来ます、と言うこともあり得ます。
現在形は現在のことを言うのではないということを、「習慣」「普遍の真理」「確定した未来」という3つの用法に区分して、覚えさせらてきたわけです。(まぁ、そういう風に分類するのが英語学者の仕事なんでしょうが・・・)
ネイティブの頭の中の「現在形」
さて、ネイティブの頭のなかで、これは「習慣」だから現在形を使う、これは「普遍の真理」だから現在形を使うというような整理が行われているのでしょうか?
ネイティブの頭の中を見たことはないので、断言はしてはいけないのですが、おそらくそのようなことないでしょう。
どうやら、ネイティブの頭のなかでは、現在形は「昨日も、今日も、明日も」しているというニュアンスのようです。この文章を入れ込んで、直訳調にしてみると、以下の感じです。
①I go to school. 私は(昨日も、今日も、明日も)学校に行く。
②The sun rises in the east. 太陽は(昨日も、今日も、明日も)東からのぼる。
③The train arrives at nine. その電車は(昨日も、今日も、明日も)9時に着く。
いかがですか? この訳で意味は伝わりませんか?
現在形は「昨日も、今日も、明日も」のことを指しているということさえ理解できれば、「習慣」だの「普遍の真理」だの「確定した未来」だのという、面倒なことは覚えなくていいわけです。
現在形は「昨日も、今日も、明日も」のことを指しているのは日本語でも同じということは、最初にあげた例でも確認できます。
「僕は同級生の女性に告白する」 がチャラい感じがするのは、「僕は同級生の女性に昨日も、今日も、明日も告白する」という意味であることを、日本語ネイティブの私たちには理解できるからです。
What do you do?
以上の下準備のうえで、冒頭の "What do you do?" の意味を考えてみます。
現在形ですよね。なので、(昨日も、今日も、明日も)を入れて、直訳しています。
「あなたは、(昨日も、今日も、明日も)何をしますか?」になります。
質問している人は、何を知りたいのでしょうか?
いつも一番多くの時間を使っているのは何ですか?と聞いているわけですよね。
病人なら「寝ている」ということになるのでしょうが(目の前のベッドにいる人に"What do you do ?" て聞くことはないでしょうが・・)、普通、学生なら学校で勉強しているでしょうし、社会人なら会社で仕事をしているのではないでしょうか?
"What do you do?" は、「あなたは、昨日も、今日も、明日も何をしますか?」と聞いているわけです。
学生なら、勉強している(はず^^)ですので、 "I am a student."
建設関係の仕事をしてれば "I work for a construction company."
病院などで治療などしていれば、"I am a medical doctor."
結局は、仕事、つまり職業欄に書くことを答えることになりますよね。
What do you do in your free time?
"What do you do? " =仕事はなんですか? というような丸暗記をやめて、以上のように理解すれば、応用も利きそうです。
たとえば、"What do you do in your free time?"
「あなたは、自由な時間に(昨日も、今日も、明日も)何をしますか?」
と理解できれば、趣味を聞かれていることがわかりますよね。
確信はないですが、What is your hobby? というような問いかけはあまりしないそうです。ダイレクトすぎるためでしょうか?
おわりに
What do you do ? =職業 というこだわってしまうと、
What do you do in your free time? は、なんか副業を聞かれているようになりそうですね(自由時間の職業は何?)。ダブルワークが増えている現在、そういう意味も今後追加されるかもそれませんが・・・
言葉ですから、単語を筆頭に暗記をしないことはたくさんありますが、同時にネイティブがどういう気持ちでいるのか知ることが重要な気がします。
核心という言葉を使うとすれば、
①挨拶の核心は「お祈り」
②現在形の核心は「現在のことではなく、昨日も、今日も、明日もすること」
と理解すると、ネイティブの気持ちがわかるのではないでしょうか?
イヤー、英語って本当に面白いですね。