ギャンブラーの誤診と投資信託への方針
ノーファイトです。
ギャンブラーの誤診
行動経済学というのがありますよね。その神髄を私にはきちんと解説できませんが、そのなかに「ヒューリスティクスの誤診」があるのは、ご存じの方も多いと思います。
ヒューリスティクスというのはアルゴリズムと対比される判断方法です。ざっくり言えば、雨の日が続いたら、そろそろ晴れるだろうという感じです。アルゴリズムで重視される綿密な、データも分析もへったくれもありません(笑)。ですが、この手の発想は、実際のところ、日常的に使われており、妥当なことも多いです。人間(生物?)は経験則を頼りに、そこそこ適切な判断をしているからこそ、生き延びているのだと思います。
ですが、この手のヒューリスティクスによる判断には、根本的に間違ったものがあるそうです。それを、「ヒューリスティクスの誤診」と言います。その一つが「ギャンブラーの誤診」です
たとえば、丁半博打で、丁(偶数)が数回続けば、そろそろ半(奇数)になるという判断です。いくら丁が続けて出ようとも、次に出る目は確率的には五分五分です。しかし、そろそろ半かなという判断が「ギャンブラーの誤診」です。
投資信託の投資方針
さて、ここからが本題です。
私の投資信託の投資は、中長期的には有望と思える商品を選び、その上で、短期的には下がっているものを日々500円づつ買うことを基本線にしています。今回下がったのだから、次は上がるかなという発想が根底にあるように思えます。これって、「ギャンブラーの誤診」に似ていませんか?
もちろん、サイコロの目の出方と市場の動きは同じではありません。サイコロは人間の心理を忖度しませんが、市場は人間の心理を忖度します。これだけ上げれば下がるだろう、これだけ下げれば上がるだろうというのは、日常的にあります。
ですが、ちょっと似ているなと、思っています。
話は変わって、ここ2ヶ月ほど、機械的に売るようになってきました。このことは何度か書いてきました。
ところが、3月の末に入って、再度、購入に転じようとしています。実は、一部、購入を再開していたところです。
購入の再開を本格化しようかと思っていた矢先、この拙いブログをお読み頂いている方から、私の心変わりをご心配いただくコメントをいただきました。
心は千々に乱れています。
しかし、迷えば立ち止まるのが正解のように思います。結果はどうあれ、後悔しないでしょうから。もちろん自己責任でやります。