【英会話】(7)冠詞 the は共通認識①
ノーファイトです。
英語にはa とthe という冠詞がありますよね。a (an) は不定冠詞、theは定冠詞ですよね。ドイツ語やフランス語、イタリア語にもありますよね(よく知りませんけど・・・)
冠詞は日本語にはありません。ですので、本当に難しいです。私は、丸暗記に頼るか、頼れるものがないときは、ほとんど諦めて適当に使ってきました。
ですが、関正生先生の説明を聞いて、少しだけわかってきました。
大事そうなのは定冠詞 the の方ですので、こちらから書きます。
the は「その」と訳すように教えられました
中学校で初めて英語に触れたとき、the は「その」と訳すように教えられませんでしたか?
今から考えると、教えてくれた英語の先生がどこまでわかっていたのか不明ですが、初学者には良い訳のような気がします。
Open the door.
たしかに、「そのドアを開けなさい」ですよね。「そのドア」というのは、話し手と聞き手にとって「ああ、そのドアだな」とわかるドアですよね。
ところが、「その」という訳語に頼よりすぎると、すぐに訳がわからなくなります。
the sun はその太陽 なの?
たとえば、太陽は the sun ですよね。
ですが、「その太陽」って訳したりしませんよね。「太陽」って訳しますよね。
こうなると、英語教師はこう説明します。「月や太陽にはthe(定冠詞)がつくのだ。覚えなさい。」
この教えに従って、二つのことを暗記しました。
①月や太陽には(なぜか理由はわからないが)theがつくことになっている(丸暗記)
②したがって(?)、the sun のthe は「その」をつけずに単に「太陽」と訳する(丸暗記)
繰り返しますが、the=その は初学者にとっては、とりあえずtheを日本語に置き換えるのには、便利だと今でも思っています。
ですが、置き換えの日本語に頼りすぎると、やはり英語は理解しにくいと思います。
the は共通認識
関正生先生によれば、the の核心となる意味は、話し手と聞き手の共通認識ということです。
もう一度、Open the door. で考えてみましょう。
話し手が言いたいのは、「あなたと私が共通して認識できるドアを開けなさい」ということです。なので、日本語に訳すと、「そのドアを開けなさい」ということになるわけです。
共通認識って、理屈っぽい説明ですよね。面倒ですよね。
ですが、理屈は最初は面倒ですが、理解できれば記憶量を劇的に減らしてくれます。theの使い方をたくさん覚えるよりも、theの核心となる意味を理解する方が、楽ですし、応用が利くと思います。
そもそも、英語のネイティブが、文法書に書いてあるようなtheのたくさんの用法をいちいち暗記しているとは思えません。何か核心となる意味を理解して、使っているのだと思います。
その核心的な意味が、関正生先生によれば、共通認識ということです。
イメージとしては、話し手と聞き手が、事前に相談しなくても、同時に「あ、あれだ!」と指でさし示すことができるものに、theがつくという感じです。
Look at the moon. 月は、事前に相談しておななくても、指でさし示せますよね 。
この話、もう少しだけ続きます。