リタイアからの冒険、ときに暴走

      ☆☆☆☆☆ 完全リタイアを念頭にあれこれ ☆☆☆☆☆

小池都知事が過労のために入院されました。

ノーファイトです。

 

小池都知事が過労のために入院されました。コロナ対策もあり、オリパラの準備もあり、大変だったのでしょう・・・

 

ところで、1ヶ月前に「 オリンピック開催と詰め将棋 (Ver.1.0)」という記事を書きました。

ヴァージョンアップする必要はなさそうなので、ここで再掲させていただきます。

 

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東京オリンピック、どうなるんでしょうか?

 

中止(あるいは再延期)を求める声が(強いかどうかはわかりませんが、少なくとも)多いようです。

 

オリンピック開催に関する関係者の関係はとても複雑そうなので、部外者の私には詳細はわかりません。またどのような契約が交わされているのかも、知りません。ですが、それを前提にしても、関係者の利害得失をシンプルに考えるにつけ、「無観客で開催」されるのではないかと思うようになりました。

 

 

 

IOCの利害得失

決定権を持っているIOCには、中止する動機がないように思えます。無観客でも開催されれば放映権料は入ってきますし、中止すれば、放映権料をテレビ局等に返還しなければなりません。そして、欧米諸国から見たら、日本の感染状況はまさに「さざ波」に見えているでしょう。選手団等の限られた人たちだけが日本に来ますし、かなり厳しく行動が規制されるようですので、一般の日本人から選手、選手から一般の日本人への感染リスクは少ないと考えているように思えます。

 

日本政府の利害得失

日本政府が中止を要請し、結果として中止になれば、IOCから多額の賠償金を請求されるようです。

IOCはそれを財源に放映権料の返還に宛てるのでしょう。IOCにとって差し引きどの程度のコストになるかわかりませんが、後々のことを考えれば、率先して中止したいとする動機はないのではないでしょうか。

そうであれば、もちろん積極的な意味もあると思いますが、日本政府は「無観客で開催」するしかないように思えます。

そして、日本政府も大きな声では言えないでしょうが、日本の感染状況は「さざ波」と見ている気がします。緊急事態宣言に固執するのは、総選挙を控えて、日本医師会という強力な(専門家団体というよりも)圧力団体に迎合せざるをえないからだと思います。

 

 既存メディアの利害得失

テレビ局などは中止になれば、支払った放映権料を返還するようにIOCに要求するでしょうから、中止のコストはあまり高くないと推測しています。ですので中止を示唆することに抵抗は低いのではないでしょうか?

たぶんどちらでもよいと考えており、開催・中止のどちらかに明確にコミットするのは得策ではないと考えているように見えます。

そして、開催された場合は、期間中に、「よほどのこと」がない限り、コロナについては大きく触れず、オリンピックムードを盛り立てると思います。でないと、視聴率が稼げませんから。

 

小池都知事の利害得失

問題は開催地の東京、とくに都知事がどう動くかではないでしょうか。都知事が中止を言い出すのではないかという観察があります。

 

期限が迫り、「無観客での開催」が固まってきたとき、彼女にはどのような選択肢があるのか。少し考えてみます。

 

シナリオ①都知事は中止を強く主張、結果として中止になった場合 

 感染が拡大しなかったら、都知事は「中止してよかった」と言えます。

 感染が拡大したら、都知事は「開催していたらもっとひどいことになっていた」と言うことができます。

 

 これはどちらに転んでも、都知事は自慢できます。少なくとも自慢できる余地はあります。

 

シナリオ②都知事は中止を強く主張、しかし「無観客で開催」された場合

 感染が拡大しなかったら、都知事は恥をかきます。

 感染が拡大したら、「ホラ、私の言った通り」と自慢できます。

 

 どちらに転ぶか、都知事への評価は大きく分かれます。彼女のその後の政治生命を大きく左右します。都知事としては一か八かの勝負に出なければなりません。

 

シナリオ①はないと私は思っています。都知事も「無観客で開催」されると考えていると私は踏んでいます。公言してはいませんが(そして、できないでしょうが)、彼女もまた、日本の感染状況は「さざ波」と見ていると思うからです。(それでも警戒的なことを言うのは、日本経済への責任はないが、人口の多い他への波及効果の大きい東京での感染拡大への責任はある、と考えているためでしょう。責任があるというのは、非難される可能性があるという意味です。)

 

したがって、シナリオ②は、都知事は「無観客で開催」を念頭においた上で、それでもあえて中止を主張する場合ということになります。そしてこれは、繰り返しますが、一か八かの勝負です。

 

 

小池都知事の計算

都知事はどう考えるでしょう?

 

無観客でも開催されれば、一転して、テレビ等は歓迎ムードでオリンピックをとりあげるでしょう。金メダル何個とか、記録更新とか、池江選手頑張ったとか、報道するでしょう。これは間違いないと思います。番組にはスポンサーがついていますから、実況しながら、ケチをつけることはできません。合間のニュースでコロナ感染状況を現在のように大々的にとりあげるのも、はばかれるでしょう。テレビ等は盛り上げるしか手はありません。

 

コロナの感染状況はどうなるでしょうか? 感染者数は客観的なようでもありますが、とりあげ方によって、多くも見え、少なくも見えます。たとえば、この月曜日は、「先週の月曜日に較べて○○人増えた」という言い方を「昨日の日曜日に較べて○○人減った」という言い方に変えるかもしれません。増減は、結局は、何と較べるかで変わってきますので、かなり裁量的に測定できますから。「よほどのこと」ではないように、たとえば季節性のインフルエンザ程度の影響のように(実際、死者数は同程度のようです)、扱うことも可能です。

 

日本人も、オリンピック・パラリンピックを会場で観戦することはできませんので、自宅等でTVを見ることになります。1964年の東京オリンピックのときのように、ご近所のカラーテレビのある家に集まって、ワイワイと楽しむこともないでしょう(『三丁目の夕日』)。これも、開催に向けての安心材料だと思います。テレビのニュースや報道番組は「引き続き注意して生活しましょうね」くらいしか言えないのではないでしょうか。

 

シナリオ②で、都知事が自慢できるのは、感染状況が「よほどのこと」になった場合です。しかし、どのような状態が「よほどのこと」かは流動的なのだと思います。

 

そして、繰り返しますが、テレビ等は、オリンピックが開催されれば、オリンピックを称揚し、感染状況を控えめにとりあげるというのが私の見方です。メディアの習性を知っている都知事も、少なくともその可能性は考えるでしょう。

 

とするならば、都知事にとって、中止の要請をするのは、とても危険な賭けということになります。開催されれば、開催してよかったという雰囲気になり、中止を唱えた都知事は恥をかく確率が高いからです。

 

小池都知事にできること

都知事は管首相とチキンゲームをしているつもりかもしれませんが、結局、都知事にできるのは、「開催はやむをえないが、万全の体制をとってくれ」と注文をつけるくらいではないでしょうか?

 

この注文をどの程度強いトーンで言うか。少し何かを言ってみて、それに対するテレビ等の反応をみながら、トーンの強弱を調整していき、開催後の保身を図ろうとするのかなと思っています。都知事が中止を言い出すのではないかという観察が出ているのもその前兆であり、都知事からの観測気球がすでに出されていることだと私は見ています。

 

ゲーム理論というのがあります、それを使えば、どうなるんでしょうね。私はその真似事をしてみました。

 

国政進出の機会をうかがうと言われている都知事、「玉」の動ける範囲はとても狭そうです。

 

以上は、私の個人的な見解です。さて、どうなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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