初めての一人暮らし ②衣食住の「食」
ノーファイトです。
お題「初めての一人暮らし」の二回目は「食」について書きます
食べ物にはいくつも思い出がありますが、今思い出して書いてみたいことを三つに絞ります。
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喫茶店のモーニングサービス
貧乏だ、貧乏だと言いながらも、若い頃からコーヒーが好きで、朝食は少し金銭的余裕があるときは、喫茶店でモーニングサービスで食べていました。
メニューは、コーヒー、トーストそしてゆで卵でした。値段は覚えていませんが、今と同じように、日中のコーヒー代と同じだったと思います。
それでも今から考えると贅沢ですよね。。。朝から喫茶店というのは。
言い訳ですが、当時は喫茶店文化全盛だったのです。
いたるところに個人経営の喫茶店がありました。学生も社会人も、暇があれば喫茶店に行ってました。各店がマッチ箱を作り、それを下宿の部屋に飾るのも、オシャレの一つだったくらいなんです。
マドンナに会いたくて
喫茶店の多くにはマドンナがいました。
清楚で、当時のうぶな大学生がハマッテしまうような綺麗な女性が多くの喫茶店で、ウエイトレスとして働いていたのです。
(マドンナのイメージ図です ↓ )
私が行っていた喫茶店にもマドンナがいました。そして、私もハマリました。
大学に行く前に、彼女が生き生きと働く姿をみるだけで、幸せな気分になりました。他の客も、たぶん彼女を見たくて通っていたのだと思います。念のために言いますが、あくまでも「見たくて」です。注文のために「モーニング、ホットコーヒーお願いします」以上の言葉を発する猛者はいませんでしたから。ナンパという言葉は、少なくともこの喫茶店にはなかったのです。
マドンナはどこへ
幸せな時は長くは続きません。
いつからかマドンナの姿は見えなくなりました。代わりの店員はいたはずですが、性別も含めてまったく記憶にありません。何度か通いましたが、やはりマドンナはいません。辞めてしまったのでしょう。
お客さんの数もどんどん減っていきました。そして、私もその喫茶店には行かなくなりました。
チキンラーメンにはお世話になりました。
アルバイトの入金が期待通りに来ないことがありました。といいますか、なにか無駄遣いをして、手持ち資金が寂しくなることがあったのでしょう。
そのときにお世話になったのが日清食品のチキンラーメンです。チキンラーメンについては語りたいことはあります。ですが、秀逸のエッセイが東海林さだおの『おでんの丸かじり』にあり、そちらをお読みいただくほうが良いと思います。
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初めての正月
「食」での最後に書き留めておきたいことは、下宿をしていて正月に食べることに困窮したことです。
当時の下宿大学生が、休暇中に実家に帰ることは、恥ずかしい、漢(おとこ)ではないという雰囲気がありました。
なので年末年始、私は下宿先で過ごすつもりでいました。
ところが食べ物がないのです。
ファミリーレストンも牛丼屋も当時はなく、食堂はすべて個人経営、すべて休み。
コンビニなどは当時はなかったので、チキンラーメンを買うこともできません。
仕方なく実家に帰りました。
私の顔をみて両親が喜んでくれたこと、今でもよく覚えています。